
私の住んでいる地域は、渡り鳥の飛来地です。
冬になると白鳥や真雁が群れになって飛んできて、
すぐそばの田んぼで休んでいるのを子どものころから見てきました。
最近、連日のように、
鳥インフルエンザのことが報じられ、
養鶏場の何万羽もの鶏が処分される映像を観て、
最初に感じたのは、
(鶏がかわいそう)ってことでした。
殺される鶏がかわいそうで、胸が締め付けられるような痛みを感じました。
でも・・・、
そもそもクリスマスや年末シーズンには、
何もなくても多くの鶏が殺されて食べられているんだよね。
ケーキ作りには卵が欠かせないから、
産まれる前に消費されているし。
殺処分と、
食べられるのでは意味が違う?
と考え直してみたけれど、
その「違う」って、
人間にとっての「違う」で、
鶏の都合なんて何も考えてないよね。
そんなことを、
卵を使ったクッキーを食べながら考えている自分に気がついて、
人間って(自分って)勝手だなあ……
と思った。
それから、
養鶏場経営してて、
殺処分したひとのことを思った。
自分の財産の鶏を、
売ることもできずに殺して埋めるって
どんな気持ちなんだろう。
何羽も、何羽も、何羽も・・・。
あんなにたくさん鶏が減って、
この先、養鶏場やっていけるんだろうか。
鶏にも人にもこんなに残酷な鳥インフルエンザ。
なんとかできればいいのに、と思う。
7つ星・北海道